本番の試験を想定し、練習リンクの場を作ってくれた先生。
僕たちは思ってたよりも、内容のいい練習ができました。
「中等科もV合格ねらっちゃう?」と浮かれる飼い主と僕。
そんな浮かれペアがいよいよ試験当日を迎えました!
訓練試験は出陣順は決められていないので、自分のタイミングで出ることが出来ます。
僕は周りが気になるタイプなので、なるべくギャラリーが少ないうちに出よう!
と決めていました。
試験が行われるリンク周辺にはまだ人がほとんどおらず、絶好のタイミングです。
この好機を逃すまいと、ついにリンクへと踏み出しました。
リンクに入り、まずは審査員の方に申告を行います。
いよいよ試験が始まるよ!がんばろう!!
・・・。 え・・?
何やら後ろが大盛り上がりし始めましたよ。。。
「わん! わん! わん!」
「そうだ! いけ!」
な、何事でしょうか。。
なんとフライボールの練習が後ろのリンクで始まりました。
僕はもともと周りを気にしてしまう上に、ワンコさんの鳴き声が得意ではありませんでした。
ワンコさんが吠えてると、「なに?なに?」とビックリしてしまうのです。
想定していなかった事態に、背中に冷汗が流れる飼い主。
しかし、リンクに入り申告をした以上「ヤッパやめた~」は通用しません。
僕の様子が違うことに気づいた飼い主は「ほら!楽しくやろう!」と一生懸命笑顔を作っていましたが、その笑顔は引きつっていました。。。
スタート地点について、規定1科目目「ひも付き脚側行進(きゃくそくこうしん)」がスタートです。
スタートと同時にさっそく後ろが気になる僕。
「ひも付き脚側行進」はその名のとおりリードをつけてるので、ある程度コントロールがききます。
なんとか科目をこなし2科目目へ続きます。
しかし、2科目目からは全てオフリードの科目。
もう、いやな予感しかしません。
規定2科目「ひも無し脚側行進」です。
なんとかスタート出来たものの、すでに意識は後ろ向き。
そして最大の鬼門、「コの字」の折り返し地点です。
この折り返し地点は僕にとっては最難関なの。
なぜならリンクの外で見てる人やワンコさん達が視界に入るから。
この日は、一生懸命フライボールの練習をするワンコさんや飼い主さん達が良く見えました。
ピタリと動きを止め、お耳・お鼻・お顔・全てを動員して練習風景を大観察。
飼い主の存在は僕の中から消えたのでありました。
2科目の途中ですでにアウトな予感。
残りは8科目もあるのに~。
惨劇はまだまだ続く。