練習での調子の良さはどこへやら。
ズタボロの内容で中等科の試験を終えた僕たち。
でもまあ、僕なりにガンバッタよ。
あの集中力皆無の状態でも最後までやり切った僕を、飼い主はナデナデ。
目を覆うような内容であっても、最後に審査員の方がしっかり講評をしてくださいます。
決して「ヒドい出来でしたね~」とはおっしゃいませんでした。
次へのステップの足掛かりになるような評をしていただきました。
でも、あんな内容じゃ絶対不合格。と肩を落とす飼い主。
がっ!!!
まさかの合格!!
なんでーっ?!
試験は競技と違って、かなり温情的な審査がされます。
落とすための試験ではないから、ギリギリ合格がもらえたのかもしれません。
合格といえでも、もちろん点数は合格ギリギリ。76点でした。
成績表には【審査短評】という項目があります。
そこに書かれていたのは!
『集中わるし、意欲かく』
本当のことが的確に書かれてる~。
もう泣き笑いです。
でも、この試験は僕たちペアにとって、とても大切な経験になりました。
練習で120%の出来でなければ、本番で100%の力は出せません。
たまたま練習で少し良くできたからって、本番でそれが出せるわけないのです。
「中等科もV合格目指しちゃう?」などと、浮かれてた飼い主は、なんと浅はかだったかと猛省しました。
でも、たまたまフライボールの練習と重なったんでしょ?
それが無かったら大丈夫だったんじゃない?
いいえ。
外的要因のせいではありません。
そもそも、試験会場のすぐそばにリンクがあったことを飼い主は知っていました。
ただ、「このリンクはなんだ?」と思っただけで、確認を怠りました。
それに、確認不足以前に、僕はもともと周りを気にしちゃうタイプ。
その部分を普段の練習で直し切れてなかったのです。
僕は苦手なものを少なくするお勉強をしています。
苦手なものを遠ざけるのではなく、「気にしなくする」お勉強です。
ワンコさんの吠える声が苦手だったら、好きにならなくてもいいんです。
吠えてても「気にしない」ように慣れていくのです。
この日をきっかけに、試験会場でフライボールの練習を見つけると、僕と飼い主は見学にいくようにしました。
ワンコさん達が「わん! わん!」と吠えると、「これは美味しい音なんだよ」と飼い主が僕にオヤツをくれます♪
フライボールはね、とっても楽しそうだよ。
バン!って板を踏むと、ボールがポンって飛び出してくるの。
皆とっても上手だったよ♪
他にも、会場で吠えてるワンコさんがいると、ここでも「はい、美味しい音!」とオヤツがもらえます。
こんなことを繰り返していたら次第に気にならなくなってきました。
そうそう、選択科目の「お手・おかわり」。
指示の出し方が間違ってました。
審査員の方が正しい指示の出し方を教えてくださいました。
「お控えなすって!」
ってやってるんじゃないよ。
飼い主は膝をついて指示を出したけど、正しくは写真のようにするのが正解。
初めての中等科試験は、僕と飼い主のホロ苦い思い出になりましたが、それ以上にとてもいい勉強になりました。
そして、このままでは終わらないのが僕たちペア。(僕達しぶといの!)
ズタボロのまま終わってなるものか! と中等科試験リベンジに熱く燃えるのでありました。
リベンジの話はまたの機会に~。